いどめスティルトンチーズ!

スティルトンチーズって知ってる?

食べると変な夢見るんだって!!

 

もう2年近く会っていなかろうが、友と友の間はそれで十分だった。

スティルトンチーズを食す会は結成され、今日、我々は各々スティルトンチーズを手に入れ夜を迎えようとしていた…。

 

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この状態ですでににおう。

 

スティルトンチーズってね、ブルーチーズなんだよ知ってた?

90gのチーズを買ったので、15g×2切れを切断。ぽろぽろと欠片が出るので、味見に口に入れた瞬間に人生初体験の刺激臭がががががが…

変な夢を見る前にこんなハードルが待ち構えているとは。

ふんわりと鼻に抜ける華やかな香り…を数倍にした刺激臭が…!!だが食べられる、ぎりぎり、なんとか…。

 

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我々はブルーチーズ苦手勢だということが判明した。我々は審議した(LINEにて)。なんとしても奴を食して変な夢を見たい。

ネットで検索をかけまくり、はちみつかけるといいらしいとの情報を得る。ごはんに直がけすると「吐く。」という情報も得た。ブルーチーズリゾットはおいしそうに見えるが、果たして。

父親が興味を示したので引きずり込み(母は断固、断固拒否)、チーズをさらにサイコロ状に細断。父はコーヒー、私ははちみつミルクを用意してブルーもといスティルトンに臨む。いざいざ。

 

…はちみつ!!

はちみつがあのカビの刺激臭を消してくれる…!

はちみつの勝ち…!!(牛乳かも?)

こうして本日のノルマ分を食べ切ったのであった。

(まだ本体のチーズは半分以上残っている…あああ)

 

父は最初こそうまいじゃんと言っていたがだんだん無言になり、最後の2かけらほどを前にお前食えよ…食えよ…という目でこっちを見ていた。

母は風呂上がりに皿に載ったチーズを発見して、嫌!早くどっかやって!とのたまった。

ブルーチーズは強者であるらしい。

 

結構辛いねーと言いながら友達も完食した模様。

果たして我々は変な夢を見れるのか!?

今夜の睡眠に乞うご期待!!

 

翌朝。ーーーーーー

変な夢見たよ!!

 

各店の装飾がやたらと派手で大きい大型ショッピングモールにて。

妹が友達とパンケーキを交換して食べているのを目撃。その数分後に通路を半分埋め尽くす200人くらいの行列にいそいそと並んでいるので、そこにいた母に妹何してんのと聞くとあの子は1人でパンケーキが食べたかったようだ、と。行列の途中に果物とかのトッピングコーナーがあり、丸くて薄いパンケーキに生クリームとトッピングをいっぱいのせた人が嬉しそうに席についている。

私はまだ時間かかりそうだから本屋行くわとその場を離れた。パンケーキのイートインスペースを横切ると、丸テーブルの4分の1を埋める、生クリームで造形されたでっかいカエル(模様つき)が鎮座していてすごいなーと思ってたら、作者らしきひとがお店の人に叱られてた。

服屋の横を通りかかると等身大キューピー人形みたいなすっぱだかの性別年齢不詳の人が立っている。眺めてたらもう2、3人同じのが出てきて、店員さんが女子高生の最新スタイルだと語っている。…女子高生には見えないなあ。

 

以上変な夢報告。

昨日は少々夜更かししたので、

21:30 チーズ15gほどをはちみつミルクで飲み込む

02:00 就寝

のスケジュールでした。参考まで。

『ホームドラマしか知らない』感想(1・2巻)

都戸利津先生の最新シリーズですね。

前シリーズの『嘘解きレトリック』がむちゃくちゃ可愛かったのですが、今回も可愛い予感がしたのでいそいそと購入。

 

「こないだ来てた愛ちゃんがお前さえいなきゃ俺と一緒に行ってもいいって」

「だからなお前出てけ」

5年前に父親が原因で両親が離婚。そして小学6年生の夏に怜央はまた父の身勝手で家を追われることになる。

(みんながいなきゃいいって思ってるのに)

(なんでいるんだろうなぁ俺)

行き先は、母の再婚相手の連れ子、美大3年生の透介の家。透介は待ち合わせのショッピングモールでファンシーグッズに次から次へと引き寄せられてしまいには迷子になる「ちゃんと大人できない大人」だった…。

 

家族をよく知らないふたりが、家族をするお話。今のところはふわっふわでマイペースな絵描きのお兄ちゃんが長年傷ついてきた小学生を意図せず救ってしまってめちゃくちゃ懐かれる、そんなお話。

 

小学6年生が、人に何かするって嬉しいことだったんだとか、何かすることを受け入れてもらえるのもまた嬉しいことなんだとか、帰りたいところに帰りたいと言えることとか、そういう許されずに来てしまった子どもの当たり前を取り戻していくのがとうとい。この子は大人すぎる…。

 

もう2巻の後半はポロポロ泣けます。泣けます(気分)でなくて本当に。浄化されたい人におすすめ。

設定はしんどいけどお話はふわふわ温かです。くまさんのパンケーキとか似顔絵オムライスとかとうとい…。

殺伐とした昨今にぜひぜひ摂取して頂きたい1作です。とうとい…。

 

※2巻に出てくる圭くんがまた非常にいいお兄ちゃん。この子前作の祝先生っぽさがあってとても好ましい。この作品冒頭以外はいい人しか出てこないので幸せ。

『ルックバック』感想

※結末まで触れてるのでご注意。

 

藤野がかわいいんだよね。

クラスの子に漫画褒められて「5分で書いたんだよねー」って余裕ぶって言っちゃう藤野。

京本の絵に衝撃を受けて「4年生で私より絵が上手いヤツがいるなんて絶っっ対に許せない!」と猛然と絵を書き出す藤野。

周りに色々言われて心が揺れながらも描き続けて、ある日京本との絶対的な力の差に諦める藤野。

そして、その京本に「藤野先生のファンです!」と言われて、帰り道に踊ってしまう藤野。

褒められると嬉しくて、貶されたら悔しくて、無関心には心が揺れて。表向きは素直じゃないけど、一番悔しいと思ってた相手に手放しで褒め称えられて、嬉しくないわけがない。そんな女の子が主人公の本作。

 

2人が出会ってからは、漫画の日々。

いつのまにか藤野の部屋には京本がいて、来る日も来る日も、描いて描いて描いて、だんだんと少しずつページは増えていく。そして2年をかけて完成した漫画は見事受賞する。

3ページ、台詞のないコマが続いて、ずっと作業しているところが描かれている。これがとても好き。

 

2人が賞金100万円のうちの10万円を下ろして遊びに出かけるけど、クレープ食べて映画見て、ハンバーガー食べて本屋に行って、5000円しか使えなかった…と言いながら帰る場面が愛しい。

 

高校の3年間、京本は藤野と漫画を描いて、漫画のために出かけて、本を買って…の日々の中で美大の受験を決意する。藤野は最初「いいんじゃない?」と強がってみせたものの、京本の「一人の力で生きてみたい」という言葉に「1人でなんてつまんないよ!あんたには絶対無理」と引き留めようとして、「もっと絵、うまくなりたい」の言葉に何も言えなくなる。

藤野は連載をはじめ、京本は美大に入学して、それぞれが一人の力で生きていた…けれども。

ここまでが本当によくて、藤野の気持ちも京本の気持ちも分かる。京本が藤野に火をつけて、藤野が京本をここまで連れてきたんだなあと思ったりもする。むちゃくちゃいい作品でしょう。

 

ここからだ。

京本が大学で起きた事件に巻き込まれて、死ぬ。

「ネットに公開していた絵を(同美大の学生に)パクられた」という理由で、美大生の無差別殺人を図った犯人によって。

藤野は京本の部屋の前で、自分が部屋から京本を出さなければ、と後悔する。あの時なんで漫画を描いたんだろう。と。もしもを回想する。

漫画を描くと京本がびっくりするくらい喜んだから、嬉しくなって描いた。そして京本は藤野の連載の最新刊も何度も何度も読んでいて、藤野が昔描いたような4コマ漫画を描いたりするくらいに、続きを楽しみにしていた。そういう記憶の痕跡が京本の部屋には遺されていた。そして藤野はまた描き続ける。

泣けてきてしまった。死んだら終わりだけど、終わりじゃない。京本は死んだ後も藤野に漫画を描かせるんだなあ。そういう話。

 

◯所感とか

感想…感想は蛇足になりそうだからな…。

10代の日々が漫画に捧げられて、それぞれの道を見つけて、っていう半端ない瑞々しさと、突然の喪失のジェットコースターにやられてしまった。

死んじゃって悲しい悔しいだけじゃなくて、思い出とか日々の積み重ねとか生きてた痕跡とかが生きてる人を生かしてくんだなと思って泣いた。

読むといいよ!ルックバック。

 

 

 

 

島の夢をみる

のんきなもので、私は船着場の待合所にいた。喫茶コーナーみたいなところで、終わってない課題を片付けている。気まぐれにお土産屋さんを覗くと、小さいボールを転がして占うおもちゃのミニチュアが販売されていて、あ、それいいな、と思う。

「…ちゃん、何見てるの?」

「うん、占いのおもちゃがいいなって」

「えー、そうー?」

友達としゃべりながら、喫茶コーナーを出て、迎えに来てくれたミニバンに乗って宿に向かう。モルタル塗りのような建物で、おしゃれな保養所のような趣がある宿だ。

「あ、携帯の充電器忘れた」

「今売店で700円くらいで買えるよ」

「うっそ、やっす」

宿の周りを散歩して回る。海はすぐ近くにあって、海上タクシーのような船が停まっている。遊覧、1周1000円。ためらわずに乗り込んだ。

大きなエンジン音を立てて、海を割って船は走っていく。遊覧のイメージよりは随分速いような気がするけど、散らされた海が飛沫になって浴びせかかってくる。高かった陽は、次第に傾いて夕焼けの様相になっていく。ばしゃばしゃと音を立てながら、元の港に戻ってきた。来た時と戻る時とで、港が別の場所みたいに見えるのが不思議だ。

「来てよかったねえ」

「ほんとにねえ」

夕焼けが夜に呑まれていく。島に静かな夜が来る。

45度ですって

ここ1年以上、車の中でお昼ご飯を食べるんですが、本日の車外温度表示はなんと45度。

 

外は存外風があって、意外と涼しいと思える程度なのですが、車に乗った瞬間、『ヒトノコヨ タチサレ』と言わんばかりのものすごい熱気に包まれます。

 

要はサウナ。車内クーラー最大にしても焼け石に水感がすごい。

それでもひとりでのんびりお弁当が食べられるこの空間は捨てがたい…。平均滞在時間15分。サウナマイカーのこれが最近の限界です。

 

うん、正直これ以上車内にいるくらいなら、昼休みだろうがエアコンの効いた事務所で仕事してたほうがマシマシのマシ。

車にいたいけど、いられない昨今ですね。

早く涼しくならないかなあ。

がらくたと君

君のことは結局よく分からないままだ

ただ今日も君が幸せであればいいと思う

邪魔なら置いてってくれればいい

後で回収しておくから

 

所詮不向きで不似合いな

おままごとのまねごとで

ハリボテの背景は剥がれるものだし

お面かぶっても尻尾は見えちゃうし

 

君の幸せに僕はいらない

そんなことも断言できないまま

ただ今日も君が幸せであればいいと思う

適当に置いておいてよ

後で回収しておくから

 

やっぱり君のことはよく分からないけれど

なんの確信も持ってないけど

君は幸せになってほしい人だと

これだけは自信を持って言いはっておこう

 

視界の片隅に君を見つけて

ひとりで上機嫌になる僕のことは

適当に許しておいてよ

 

昨日の君が今日の君と連続していることを証明せよ

昨日の君が今日の君と

連続していることを証明せよ

昨日の君が今日の君と

連続していることを証明せよ

 

切って繋いだ思考回路

間が全部抜けている

まぬけな毛だるまたぬき

おしりに火がつき駆け出した

 

昨日の君が今日の君と

連続していることを証明せよ

昨日の君が今日の君と

連続していることを証明せよ

 

ちぐはぐな発言

一貫性のない主張

靴の裏で踏んづけた猫のフンが

その先のガムにからまってこそげ落ちた

 

昨日の君が今日の君と

連続していることを証明せよ

昨日の君が今日の君と

連続していることを証明せよ

 

昨日の君と今日の君は

まるで正反対だ

嫌いは好きに好きは嫌いに

お手玉とっかえっこ

 

お手玉とっかえっこ

お手玉とっかえっこ