本の感想

『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』感想

レンタルなんもしない人とは 『一人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ一人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。 国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。 ごく簡単なうけこたえ以外なんもできか…

岡本太郎『日本の伝統』

読了したよー。 岡本太郎は革命家だなあと思う。最近まで生きてたんだよなあ、生きてる時に浴びてみたかったな岡本太郎節。著書がいっぱい残っているのがありがたい。 章毎にぼちぼちと概要と感想を述べてみる。 一 伝統とは創造である 教養がなくても、直に…

笙野頼子『大地の黴』

出会ってから10年経つけど、どうしたってわからない魅惑の作家笙野頼子氏。 そういえば古市にも行った。麻吉旅館泊まってみたいなー、ちょっと趣ありすぎて怖いけど。伊勢市駅から伊勢神宮まで歩いてみたりもした。笙野頼子を育んだ土地でもあり、とびきり大…

穂村弘『野良猫を尊敬した日』

友達がお見舞いに貸してくれたエッセイ本。 この間、学生の時に一冊だけ買った穂村弘を手放したばかりで、意外な再会。多分友達に穂村弘いいよねとか言ったことないと思うんだ。すごくいいと思ってずっと置いてあったんだけど、なかなか読み返すこともなくて…

カフカの『城』は、さみしい。

カフカ『変身』に続き2冊目。買ったの半年くらい前だったかな。 半分までは3ヶ月で書き上げたものの、筆が進まなくなって放棄した作品で、死後友人の判断で出版された作品、とのこと。 かんたんなあらすじ 測量士としてとある村に呼ばれたKという男は、どう…

月の珊瑚 満月朗読館 ※内容に触れます

朗読のライブって観たことなかったんだけど、先日オンラインで初めて観てみた。 また「満月朗読館」ってネーミングが洒落てて書店の亡霊心をくすぐる感じだよなあ。(注:なんか読書好きだとおこがましいしイベント好きは趣旨と違うし、書店の亡霊ということで…

空の境界 下巻の最終章 ※ネタバレばかり

再読! やっぱり7章からなだれ込む内容じゃないんだよな。 今初読感想読み返したら解釈違いがひどい。ずたぼろだ。 ・第3の「シキ」 幹也が式に高校に入る前に出会っていると言っていたのは、彼女曰く肉体(カラ、殻?)に宿る人格のことだったらしい。 人間は…

読了したー!空の境界 ※徒然とネタバレあり

読了した記念にまず一筆。 各話感想は飛びまくってるし5章で一旦力尽きてるからやり直したい感あるけど。もっかい読む! 本編上下巻で残った先行き不透明感を最後の外伝が吹っ飛ばしてくれるそんな構成でした。君たちが幸せになるんならそれでいいんだ。 黒…

空の境界7章 殺人考察 感想※ネタバレあり

とりあえず2回読んだ時点での所感と考察を書き留めておく。 所感! ・荒耶宗蓮のこの世の終わりみたいな顔しながら死に物狂いで望みを叶えようとして、めちゃめちゃ優秀なのに周りが見えなくなって状況を読み間違えて失敗するところ、章を重ねるにつれて私の…

空の境界上下読了。つぶやきたい。※ネタバレる

5章のボリュームがすごすぎてまとめる気力がないまま最後まで読んでしまった。この後未来福音が待ってる。多分再読もする。映画も観る。 章ごとに頭切り替えて読まないといけないくらい濃密だったので、読むのに時間がかかった。 7、8章読んだ。7章短いかと…

うわあ、タイムリーに笙野頼子氏

笙野頼子氏がまた戦いを始めたらしい。 あの人いくつになったんだろ、まだまだ戦ってんだなあ。 笙野頼子氏が共産党のブログに寄越した返事を読んだ。要するに、例えば嫌だという一意見が「差別主義」と決め付けられて殺されてしまう現状に、反撃したんだろ…

『絶望名人カフカの人生論』

「将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。 将来に向かってつまずくこと、これはできます。 いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。」 違いないと思った人は、カフカが好きになれるでしょう。 フランツ・カフカの『変身』が心に刺さ…

『空の境界』伽藍の洞※ネタバレばかり

うわあ、めっちゃ美しいじゃないですか…! 式の2年間。 黒桐と対峙した織は、あの後車に轢かれて消えた。 式は織が死んだことで死の世界を生きたまま浮遊し続ける。 目覚めた式が認識したのは、人の死が視えてしまうということ。突発的に目を潰そうとするも…

『空の境界』痛覚残留 ※ネタバレしかない

うわあ、めっちゃおもしろいなあ。 読みがいが半端ないね。 ★時系列 2年前 殺人衝動(上) 7月下旬 痛覚残留 8月 俯瞰風景 ★登場人物の情報 式 実感を得るために殺人を嗜好する性質だが、死を重じており、無差別な殺人を嫌う。異能を使える状態の藤乃に対して…

『空の境界』 殺人考察(上) ネタバレしかない

いそいそと取り掛かってしまうよ第2章。 週1でいいやと昨日は思った気がしたけど、考察したあと早くもっと知りたくて止まらないやつだった。 高校時代の式と黒桐の話。殺したのか、殺していないのか? ★人物の情報 式 解離性同一性障害で、生まれつき女の「…

『空の境界』 俯瞰風景(ネタバレしかない)

『空の境界』を読み始めてみた。第1章。 式さんが浮遊できる女性・霧江さんに拐われた黒桐くんを取り返すという筋書きだけ見るとなんだか氷の女王みたいな物語。だけど超パンク!中高生がめろめろになるなこれは。 ★人間関係の整理 式さん 両儀という伝統の…

カフカの『変身』

高校生の時分に現国の問題集に出てきて、読んだ気になっていた有名作品。 朝起きたら芋虫になってたやつでしょって多くの人がご存知の『変身』。 1冊通して読んだら、グレゴール・ザムザ氏に親しみが湧いてしまう、やっぱり全部読むと全然印象が変わるよなあ…

美しい馬の地

舞城王太郎の『短編五芒星』 『美しい馬の地』だけしか読んでない。 『美しい馬の地』は2回目だ。1回目に読んだときと印象が違った。 1回目は後藤の流産への執着に興味を持ち、後藤の周りの人たちの怒りや批判に振り回されてまともに読めていなかった。無意…