風立ちぬ 感想

風立ちぬ、ついに観た。なんか好きだなあ。

うまく言葉にならないけどとりあえずまとめる。

 

◯印象

・冒頭、飛行機を発進させる動作

こういうのがたまらなくすてき。何をどう触ったら動くのかが緻密に連動している。

 

・カプロー二との夢

たびたび現れる。飛行機を通じて同じ夢を見ている。うつくしいものを作りたい。

 

関東大震災

揺れ方がアニメ、でもあり、人の反応とか数日後の生活とか、すごい生活者の視点だなと。眺めたり逃げたりひしめいたりして、またすぐに生活が始まるのだよな。

「機関車が爆発するぞ」

「機関車は爆発したりしません」

大人になった二郎が、エンジニアの道を歩んでることが分かる台詞だった。

 

・本庄

部品のアイデアを「使ってくれ」と渡す二郎と「いやお前が使ってからだ」と預かる本庄。お互いに尊敬し合っているのがよく分かる。若いうちは噛み合っていないような噛み合っているようなという印象だったけど、年を経るごとに飛行機への熱に純粋化されていく二人。

「飛ばしてみないと分からない」

「これは飛ぶよ。風が立ってる」

いいなあ。

 

・職場

みんなエンジニアだなあ…。楽しそう。

 

・菜穂子

二郎の休暇か。最初の飛行機は失敗に終わり、やってきた軽井沢で菜穂子と再会する。菜穂子は結核を患っていて、病気を治したら一緒になることを誓う。

高原病院の描写びっくりしたな…結核ってああやって治すものなのか。

名古屋まで会いに来た菜穂子と二郎は上司に頼みこんで祝言を挙げて夫婦になる。これが昼間は全然一緒にいられないんだろうけど、なんとも幸せそうで。

二郎が飛行機を完成させたあくる日、菜穂子は高原へと戻っていった。

「好きな人に美しい姿だけ見せたかったんだろう」

猫みたいだなと思った。美しい。

 

・二郎と飛行機

「ピラミッドがある世界とない世界、君はどっちを選ぶ?」

「ピラミッドがある世界を選びます」

飛行機が殺戮に利用される運命を背負っていても、飛行機の美しさに惹かれてやまなかったのだろう。

堀越二郎の人生は、情熱的だ。

全てが燃えて残骸になっても。誰一人戻ってこなくても。覚悟を持って飛行機に挑んだ。

そして堀越二郎の人生は続くのだ。

 

◯所感

この映画すごく好き。

人間の理屈とか綺麗事とかじゃ片付かないところが詰まっている。生きてるなあ。

飛行機は殺戮に使われ、多くの命を奪う。

それでも美しい飛行機を作らずにいられない。

病気を治したら結婚する。

それでも今会いたいし一緒にいたい。

零戦を作った。みんな死んでしまった。

それでも生きなければ。

時間を空けて、また観たいなあ。